メディカルコラム

【糸島市】肝機能異常とは?数値の見方とよくある原因をわかりやすく解説

健康診断で「肝機能の数値が高い」と言われ、心配になった経験はありませんか?

肝臓は沈黙の臓器と呼ばれるほど、異常があっても自覚症状が出にくい臓器です。

そのため、数値の変化を放置すると気づかないうちに病気が進行していることもあります。

この記事では、肝機能異常とはどのような状態か、数値の見方や主な原因をわかりやすく解説します。

 

1.肝機能異常とは?

肝機能異常とは、血液検査で肝臓に関する数値(AST・ALT・γ-GTPなど)が基準値を超えている状態を指します。

肝臓は体の中で代謝や解毒、栄養の貯蔵などさまざまな役割を担っています。

たとえば、食事で摂った脂肪や糖をエネルギーに変えたり、体に不要な老廃物やアルコールを分解したりと、休むことなく働いています。

そのため、肝臓に負担がかかると血液中に酵素が漏れ出し、検査数値の上昇として現れるのです。

多くの場合、初期の段階では自覚症状がなく、「疲れやすい」「体が重い」といった軽い不調にとどまります。

しかし、そのまま放置すると脂肪肝や肝炎、肝硬変などの病気へつながるおそれがあります。

 

2.肝機能を示す主な数値の見方

肝機能異常を判断するうえで、血液検査の結果に記載される数値を正しく理解することが大切です。

 

2.1.AST

ASTは肝臓だけでなく心臓や筋肉にも含まれる酵素で、肝臓がダメージを受けると血液中に増加します。

ALTと比べて上昇している場合は、心臓や筋肉の病気の可能性も考えられます。

 

2.2.ALT

ALTは主に肝臓に存在する酵素で、肝臓の障害を最も反映しやすい数値です。

この値が高い場合、脂肪肝や肝炎、薬剤性の肝障害などが疑われます。

 

2.3.γ-GTP

γ-GTPはアルコールや薬の影響を受けやすい酵素で、飲酒量が多い人で特に上昇します。

また、胆汁の流れが悪くなる胆道系の異常でも高くなることがあります。

 

2.4.ALP・LDH

ALPは胆汁の流れや骨の代謝に関係する酵素、LDHは細胞が壊れた際に増える酵素です。

これらの数値も併せて見ることで、肝臓以外の要因も判断できます。

 

3.肝機能異常の主な原因

肝機能異常にはさまざまな原因があり、生活習慣や病気、薬の影響などが関係しています。

 

3.1.脂肪肝

脂肪肝は、肝臓に中性脂肪がたまり機能が低下する状態です。

過食・運動不足・糖質の摂りすぎなどが主な原因で、放置すると脂肪肝炎や肝硬変へ進行することもあります。

 

3.2.ウイルス性肝炎

B型・C型肝炎ウイルスに感染すると、肝臓が炎症を起こし、慢性的に機能が低下します。

C型肝炎は近年治療薬の進歩によって治る可能性が高まりましたが、早期の診断が重要です。

 

3.3.アルコール性肝障害

お酒をよく飲む方に多く見られます。

アルコールを分解する際、肝臓には大きな負担がかかります。

一時的な飲みすぎでも数値が上昇することがあり、長期間続くと慢性的な障害を引き起こします。

 

3.4.薬剤性肝障害

一部の薬やサプリメントも肝臓に負担をかけることがあります。

自己判断での服用は避け、体調の変化があれば医師に相談しましょう。

 

4.肝機能異常を改善するためにできること

数値の上昇が見られた場合でも、原因を取り除くことで改善が期待できます。

食事や運動など、日常生活の見直しが肝臓の回復に役立ちます。

 

4.1.食事のバランスを整える

油分や糖分を控え、野菜や魚、豆類を中心とした食事を心がけましょう。

暴飲暴食を避け、間食や甘い飲み物も控えることが肝臓を守るポイントです。

 

4.2.適度な運動を続ける

ウォーキングや軽いジョギングなど、有酸素運動を習慣にすることで、脂肪の蓄積を防ぎます。

無理なく続けることが肝臓の回復にもつながります。

 

4.3.お酒を控える

飲酒量を減らす、または休肝日をつくることで、肝臓を休ませる時間を確保できます。

「少しだけ」と思っていても、積み重ねが影響するため意識が大切です。

 

4.4.定期的な検査で状態を確認する

健康診断で一度異常を指摘された場合は、放置せず再検査を受けましょう。

血液検査や腹部エコーによって、肝臓の変化を確認できます。

 

5.検査後のフォローアップも大切

肝機能異常は、一度数値が下がっても再び上昇することがあります。

原因が生活習慣にある場合は、継続的な見直しと検査を続けることが大切です。

とくに脂肪肝や飲酒習慣が関係しているケースでは、短期間で改善を実感するのは難しく、

数か月単位での変化を追うことが重要になります。

定期的な血液検査や腹部エコーで、肝臓の状態を確認しておくと安心です。

日々の食事や生活リズムを見直すことが、数値を整える一番の近道といえるでしょう。

 

6.小さな変化を見逃さず、肝臓を守る生活を

肝機能の異常は、症状がなくても進行していくことがあります。

疲れやすさや食欲の低下など、何気ない不調も肝臓のサインかもしれません。

食事・運動・飲酒のバランスを整えながら、定期的に検査を受ける習慣をつけておくと安心です。

肝臓は一度悪化しても回復力のある臓器です。日々の意識と生活の積み重ねが、健康な状態を保つうえで大切です。

 

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