メディカルコラム

【糸島市】肝硬変はどんな病気?初期のサインと悪化を防ぐためのポイント

健康診断で肝臓の数値が高いと言われても、痛みがないとつい放置してしまいがちです。

しかし、肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるほど症状が出にくく、気づかないうちに病気が進行していることがあります。

その代表的な疾患が肝硬変です。

初期段階では自覚症状が乏しいものの、悪化すると肝臓の働きが大きく低下し、命に関わる合併症を引き起こすこともあります。

この記事では、肝硬変の原因や初期症状、検査方法、そして進行を防ぐための生活のポイントをわかりやすく解説します。

 

肝硬変とは?

肝硬変とは、肝臓に長期間炎症や障害が続くことで、正常な肝細胞が硬い線維組織に置き換わってしまう病気です。

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるほど症状が出にくい臓器ですが、いったん硬くなってしまうと機能が大きく低下し、元の状態に戻すことが難しくなります。

肝臓は体内の老廃物を処理し、栄養の代謝やエネルギーの貯蔵、そして解毒作用などを担っています。

しかし、炎症や脂肪の蓄積、ウイルス感染、過剰な飲酒などによって細胞が傷つくと、修復の過程で線維が増え、肝臓全体が徐々に硬くなっていきます。

この状態を放置すると、肝臓が本来の働きを果たせなくなり、さまざまな全身症状を引き起こします。

 

肝硬変の主な原因

肝硬変の背景には、生活習慣や感染症など複数の要因が関係しています。

原因を知ることで、日常の中で予防につなげることが可能です。

 

アルコールの影響

長期間にわたって多量の飲酒を続けると、肝臓はアルコールを分解する際に大量のエネルギーを消費し、細胞がダメージを受けます。

この状態が続くと、脂肪肝からアルコール性肝炎、そして肝硬変へと進行することがあります。

「お酒の量はほどほどに」と言われるのは、肝臓を守るためでもあるのです。

 

ウイルス性肝炎

B型やC型肝炎ウイルスへの感染も、肝硬変の大きな原因の一つです。

これらのウイルスは長期間にわたって肝臓に炎症を起こし、知らないうちに組織が傷んでいきます。

近年はC型肝炎に対して有効な治療薬が登場し、早期発見・早期治療が重要とされています。

 

非アルコール性脂肪肝炎(NASH)

お酒を飲まない人でも、食生活の乱れや肥満、糖尿病などが原因で脂肪肝が悪化し、炎症を伴うNASH(非アルコール性脂肪肝炎)を発症することがあります。

このNASHが進行すると、アルコールを飲んでいない人でも肝硬変になる可能性があります。

 

肝硬変の初期サインを見逃さない

肝硬変の初期段階では、ほとんど自覚症状がありません。

しかし、体が出している小さなサインに気づくことで、早めの対処が可能になります。

 

だるさや疲れやすさ

初期には「最近なんとなく疲れが取れない」「体が重い」といった全身の倦怠感が現れることがあります。

これは、肝臓の代謝機能が低下してエネルギーの循環が悪くなっているサインです。

 

食欲の低下や体重減少

肝臓がうまく働かないと、食欲を司るホルモンバランスも乱れ、食欲が落ちたり、急に体重が減ったりすることがあります。

特に、胃腸の不快感や膨満感が続く場合は、肝臓の働きが低下している可能性もあります。

 

皮膚や目の黄ばみ(黄疸)

肝臓の機能が大きく低下すると、血液中にビリルビンという物質が溜まり、皮膚や白目が黄色くなる黄疸の症状が現れます。

これは比較的進行した段階で見られる症状であり、早めの受診が必要です。

 

検査でわかる肝硬変の兆候

肝硬変は血液検査や画像検査によって診断されます。

早期発見のためには、定期的な健康診断や肝臓ドックを受けることが大切です。

 

血液検査の異常値

肝臓の機能を示すAST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GTPの数値が高い場合、肝細胞に炎症や破壊が起きている可能性があります。

また、アルブミンやビリルビン、血小板の値を確認することで、肝臓の合成能力や血流の変化を判断できます。

 

腹部エコー検査

エコー検査では、肝臓の形や表面の凹凸、硬さなどをリアルタイムで確認できます。

脂肪肝や線維化が進んでいる場合、エコー画像の明るさや反射の仕方に特徴が現れます。

放射線を使わないため、身体への負担が少なく、定期的なチェックにも適しています。

 

CT・MRI検査

より詳細な評価が必要な場合には、CTやMRIで臓器の形状・血流・腫瘍の有無などを確認します。

これらの画像検査は、肝がんの早期発見にも有効です。

 

肝硬変を悪化させないための生活習慣

肝硬変は、原因を取り除くことで進行を遅らせることができます。

治療と並行して生活習慣を整えることが、病気を長くコントロールするための鍵になります。

 

アルコールを控える

飲酒は肝臓への負担を最も大きくする要因のひとつです。

完全に断つことが難しい場合でも、休肝日を設けるなど、意識的に肝臓を休ませるようにしましょう。

 

食事の工夫

肝臓の再生を助けるためには、たんぱく質やビタミンをバランス良く摂取することが大切です。

一方で、脂質や糖分の摂りすぎは避け、塩分を控えることでむくみや腹水の予防にもつながります。

 

体重と血糖の管理

肥満や糖尿病は肝臓の負担を増やすため、適正体重を保つことが重要です。

ウォーキングや軽いストレッチなど、日常生活の中でできる範囲の運動を習慣にしていきましょう。

 

肝臓の健康を守るために

肝硬変は、長い時間をかけて静かに進行していく病気です。

初期段階では症状がほとんどないため、「疲れやすい」「食欲がない」といった小さな変化を見逃さないことが大切です。

血液検査や腹部エコーで早めに異常を確認し、生活習慣の見直しを行うことで、進行を食い止めることができます。

糸島市のしもせ内科クリニックでは、腹部エコー検査や血液検査を通して肝臓の状態を丁寧に確認し、生活習慣の改善や再検査のフォローアップを行っています。

「最近疲れが取れない」「健康診断で数値が高かった」という方は、早めに相談してみてください。

 

福岡県糸島市で体の不調を感じている方は「しもせ内科クリニック」へ

福岡県糸島市のしもせ内科クリニックは、日本内科学会総合専門医として、地域の健康を守ることを使命としています。

医師が患者様お一人おひとりの状態を見ながら、丁寧にコミュニケーションを取ることを心がけています。

院内は明るく気軽に来院できる雰囲気なので、ちょっとした身体の変化でも気兼ねなくご相談ください。

 

しもせ内科クリニック

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